新富 観音山公園
- 2011/01/17(月) 13:24:28
昨年12月、新富町観音山公園にある石仏114体のうち、23体が倒れ、このうち4体が粉々に砕けているのが見つかった。
県民は「なんという心ない犯行だろう」と驚いた。(asahi.com)
その後、地元の無職少年二人が警察に捕まった。「面白半分でやった」と理由にもならぬ犯行理由を述べた。きっと余罪も多いかもしれない。「面白半分」が理由になるならなんだってできる。親の代から生い立ちを分析しないとこんな人間の精神構造は判明しないだろう。なんとか仏恩にすがり更正して欲しい。
この公園は日向灘を一望できる小山にあり、石仏の並ぶ散策道は、「新四国八十八ケ所」などの愛称で親しまれている。
下:山頂から新富町市街を見下ろす。航空自衛隊新田原基地はあの台地の上にある。
下:公園の山への登り口にある碑。今回のものかわからないがこの石仏も折られた痕跡がある。あの着色もイタズラなのではないか?えらくケバイ唇だ。
標高差30mほどの山頂は平らになっていてその周回路沿いにズラリと石仏が並んでいる。基壇に1番から88番まで番号と四国八十八箇所の寺の名が刻まれている。急ぎ足ならものの5分で八十八箇所を回れるのである。
このあたりには四国からの移住者が多く、彼らが故郷を偲んでここに四国八十八箇所を再現した、とも言われている。
石碑には大正11年とあるから約90年前。およそ100年前のものとなれば歴史的文化財と言っても過言ではない。実際に石仏は時代が付き風格がある。昨今の量産品中国石仏にはない味わいがある。
下:補修された仏像。今なお無残。
左:三十八番土佐金剛福寺、三面千手観世音菩薩
右:三番阿波国金泉寺、釈迦如来
(クリックで拡大すると寺の名まで読める。)
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