平成221018日   スリブリ花子  近 況   

前回の介護認定調査の際提出した、「平成21718日」近況報告書の項目に基づいて作成してあります。

 

最近、せん妄、見当識障害が強く出ています。

衣服の着替え、入浴、は一人で出来ず、全介護が必要です。

排泄は、見当識障害から、家の中のトイレの場所が分からず、尿意、便意をもよおした時、その場所がトイレになってしまい、室内、ベランダで用を足しています。

掃除、料理、食器洗い、洗濯、干し・取り込み等、家事は一切出来ません。

家族との会話は、多少成り立ちますが、返事が主です。他人との意思疎通は難しくなってきました。

生活のあらゆる面で、介護が必要になってきました。

 

1.         日中の生活
最近は、ほとんど、ベランダで過ごしている。
見当識障害から、今の住まいが自分の家との認識が浅く、30年前に住んでいた、茨城の実家に帰ろうとする。
窓からベランダに出るとき、「行ってきます」と言う。
ベランダでは、行ったりきたり、歩き続けている。
テレビには興味を示さなくなり、私と一緒の時以外は見ることがない。
以前は、お菓子、アイスクリーム等を好んで食べていたが、棚、冷蔵庫のどこにあるかわからなくなったので、手渡しをしたものだけしか食べない。

2.         金銭の管理
計算が出来ないので、金銭の管理は行っていない。
通帳、印鑑は、隠してしまい、見つからないことが度々あるので、私の仕事先へ持って行っている。
お金に対する執着心がなくなった。

3.         薬の服薬
自分から飲むことはできない。曜日ごとに、朝、夜、寝る前と分かれている箱を利用しているが、どれを飲めば良いかわからない。
いつも水と一緒に手渡しをしている。
渡されたものは、抵抗なく飲む。

4.         記憶
記憶力の低下が強くなってきた。
数分前、数時間前の記憶は忘れることが多い。
何を食べたか、前日何をしたかは覚えていない。
住所、電話番号、誕生日、等は思い出せない。
時計、カレンダーを読むことができない。

5.         買い物
一人で買い物に出ることはしない。
二人で行ったときも、自分から商品を選ぶことはない。

6.         筆記
字は書けない。
署名をすることがあったが、自分の名前を書くことが出来なかった。
平仮名も、字が反対になっていることがある。
ペンを持っても字が思い浮かばないので、ペンを持つことがなくなった。

7.         理解の低下
日常の習慣的なことはできるが、考えること、前向きなことはできない。
手間がかかることは行おうとしない。

8.         衣服
下着、衣服選びから、着ること、脱ぐことは、自分で出来ず、全介護が必要

9.         料理
全くしない。
手順、味付け、組み合わせ等が出来ない。
火を使うことはない。

10.     食器荒い
全く出来ない。

11.     洗濯
以前は、たたむことは出来たが、今は、洗濯、干し、たたみ、収納等すべてが出来ない。

12.     掃除
部屋、トイレ、風呂、等、掃除はできない。

13.     排尿、排便
見当識障害から、家の中のトイレの場所が分からず、尿意、便意をもよおした時、その場所がトイレになってしまい、室内、ベランダで用を足している。
下着の中に、排便をしたこともある。
外出先は、一人でトイレに入れないので、障害者向けトイレを利用して、介助をしている。

14.     歯磨き・洗顔
自分で出来ない。

15.     入浴
一人で入浴が出来ないので、一緒に入る。
体洗い、洗髪、すすぎは全介護。

16.     食事
同じものばかり食べ続けるので、次に何を食べるか助言をする。
外では、箸、スプーンを渡し、食べる順も言う。
習慣の違うことがあると、対応ができない。
気持ちが落ち込んでいる時は、食事を用意しても、全く食べない。

17.     就寝
寝る前に睡眠導入剤を飲んでいるので、寝つきが良い。
7
時間後におき、朝方せん妄が始まる。

18.     徘徊
外に出て行って、2回警察に捜索願を出した。
今は、玄関に鍵を掛け、外に出れないようにしている。
徘徊場所は、ベランダになっている。

19.     介護への抵抗
具合が悪くなると、薬も受け取らず、食事もしなくなり、すべてに反抗して受け入れない。

20.     暴言・暴行
良いときは、にこやかで全くない。
悪くなると、殴る、蹴る、爪たて等の暴力が出る。
表情も一変し、家の中の物を投げつけたり、ひっくり返す。
但し、ガラス、危険物は投げない。布団、椅子、雑貨程度。
自分を抑えきれず、暴力がエスカレートする。

21.     他人とのかかわり
一人で外出をすることができないので、他人とのかかわりがない。
義母、義父、友人と話す時も、相槌だけで自分の意見を言うことはない。
相槌はにこやかにしているので、他人には、病気を感じさせない。
何を話したかは、全く覚えていない。

22.     散歩
犬を飼っているので、私の仕事が終ってから、19時から40分間は毎日一緒に散歩をしている。
一人で散歩、外出をすることはない。

23.     機械操作
上記の電話以外、テレビのリモコン、冷暖房器のリモコン、電子レンジ、等の操作はできない。

24.     支援
デイサービス、ヘルパーの支援は受けていない。
他人に介助をされるのは、非常に嫌う。
ケアマネージャーが訪問して頂いた際も、部屋にこもってしまい、ドアに物を投げつけていた。
他の人と触れ合うことがないので、デイサービスに行かせたいと強く思っているが、どうしても、行こうとしない。

25.     認知症以外の体調。
腰痛がひどくなり、現在まで整形外科に通院してリハビリを行っているが、一向に良くならない。
精神的に不安定になるのは、腰痛が引き金になっている。
僅かな痛みでもそれが気になり、落ち着かなくなってしまう。

26.     その他
介護する側の私の方も「社会不安障害」の診断をされ、同じ病院で一緒に治療をして頂いています。